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森を元気に
三井物産の森
09/10/02
三井物産株式会社
CSR推進部 社有林・環境基金室
斉藤 江美
http://www.mitsui.co.jp/csr/forest/
三井物産の森

※ソーシャルブリッジTVでも映像を公開しています。

三井物産は、北海道から九州まで全国73か所に合計約4万4,000ヘクタールの社有林を保有しています。

歴史も古く100年前から続いています。

そのような三井物産の森は、一般の方に向けた環境プログラムを始め、天然林の保護にも努めています。

「森を守り、生かし、未来につなぐ」そんな三井物産の森をさっそく取材してきました。

三井物産の森
<三井物産の森>
http://www.mitsui.co.jp/csr/forest/

三井物産の森の歴史を教えて頂けますか。

三井物産は全国73か所、44,000ヘクタールの社有林を持っておりまして、 その歴史は100以上年前にさかのぼります。

木材事業としては、明治時代から満州鉄道の枕木用に材木を輸出するなどしていましたが、その後、立木(りゅうぼく)の伐採権取得、更に森林そのものを保有し事業展開を図るようになり、北海道を中心に山林の取得をはじめたものです。

取得した山林では戦後の国策にものっとり、社有資産の造成に寄与し、率先、緑化の実を示すとの理念のもとに、伐採だけでなく本格的な造林事業も展開しました。

しかし、その後安価な輸入材に押されて国産材の価格は下落を続けたために1980年台を境に林業としての事業性は失われてゆきました。

21世紀に入り、2006年に保有意義を再度見直した結果、社有林の公益的価値が確認され、それを維持・増大するため原則長期に保有する、という方針が承認されて、今日に至っております。

より多くの方に社有林に足を踏み入れて頂き、森林に触れ、さまざまな機能に対する理解を深め、かつ環境に関する気付きの場として頂く為に、現在三井物産の森での森林環境プログラムを開催しております。

森林管理と三井物産について

森林管理部門として、100%子会社の三井物産フォレストを保有しています。 同社は社員数71名で社有林の管理・施業を行っています。

ちなみに三井物産の槍田前社長が、昨年三井物産フォレストの会長に就任しております。

三井物産は人の三井と言われておりますが、人と同じように森も大切にする会社としての方針の表れだと思います。

三井物産の森 似湾山林

環境プログラムについて具体的な内容を 教えてください。

今年は社内外含めて年間17回、各地で森林環境プログラムを開催する予定です。
それぞれの社有林の特徴を生かし、地元の皆さんに親しんでいただくプログラムを目指しています。

北海道似湾山林では日本野鳥の会と共催でプログラムを実施します。
森の生き物観察に基づき生き物マップを作ったり、早朝のバードウォッチング、干潟の観察などを行います。

福島県田代山林では間伐体験、五感を研ぎ澄まして夜の自然に溶け込むナイトハイク、キャンプファイアーというようなプログラムを行っております。
もちろん尾瀬国立公園に指定された田代山に登山して高層湿原の生態系の不思議に触れいただくことが主眼です。

三井物産の森 ツリークライミング

8月には、新潟の南葉山林でツリークライミングを行ないます。

南葉山林にあるブナの天然林では、貴重な自然の観察も行います。

当社の本社所在地である千代田区の小学3年生から6年生までの親子をお招きするのですが、都会の子どもたちに自然に接してもらうことにより新しい気づきの場を提供するプログラムです。

他にも、5月に新人導入研修の一環として新入社員全員が北海道似湾山林で、植栽、記念植樹を行ないました。 新人たちもその植栽した樹々と共に育ってくれることを期待しています。

新人研修には毎回歴代社長が同行し、記念植樹等の作業を新人と一緒に行いますが、やはりトップの姿勢が直接社員にも浸透しますので、社長自ら山林に足を踏み入れて頂ける影響力は大きいと思っております。

上記のようなプログラムに関わっていられるのは自分としては誇りにも思っています。

三井物産の森 環境プログラムパンフレット

社有林と生物多様性

社有林における資源調査を2008年の4月から2009年3月までの1年間、日本生態系協会にお願いしました。やはり来年2010年に名古屋で開催されるCOP10(生物多様性条約締結国会議)に向けて企業における生物多様性保全への取り組みも主要なテーマの一つとなることが予想され、当社としてもその取組を強化すべく準備を進めているという段階です。

雇用問題と森林について

本州で最大規模の社有林は三重県にある三戸山林で、面積は1,138ヘクタールです。
この森林は尾鷲林業地域に属し、日本有数の品質を誇る檜を生産しています。
三戸山林では、今年3月から4月にかけて、山林施業のお手伝いとして延べ17人の在日ブラジル人を2週間にわたり雇用しました。

三井物産では、在日ブラジル人支援が社会貢献活動のひとつの大きな柱となっております。 昨今の不況で在日ブラジル人の多くが職を失う事態となりました。中部地方では特に失業者が多い為、とりあえず三重県にて実施してみました。 非常にスムーズに受け入れが運び、今期継続的に行っていきたい社会貢献活動のひとつです。

最後に活動に対する想いを教えてください。

外から見て三井物産の機能はわかりにくいのでは、と思いますが、商社として唯一広大な社有林を保有している企業として社有林の公益的価値を維持し、森林環境プログラム等を通じてステークホールダーの皆様のお役に立ちたいと思います。

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